「会社のITはエンジニアに任せるな!」特設サイト

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著者から一言「なぜこの本を書いたのか?」

言うまでもなく、企業経営にとってITは日に日に重要になっている。

以前「IT革命」などという空虚な言葉が流行り、ITバブル崩壊とともに波は去った。
ただし、消費者からは見えにくい企業内部では、確実に「ITありきで仕事を組み立てる」ことは進行した。
いまや企業内外に張り巡らされたシステムを使わない限り、1円のお金も、1つのモノも動かすことはできない。
だから「ITって昔ブームになったよね」などとノンビリしたことを言う経営者は皆無であり、最も重要な経営テーマの1つである。


ところが、日本の大企業において、ITに強い経営者は稀である。全社戦略の中でどうITを活用するか議論していても、中々踏み込めない。
日本企業はITに膨大な予算をつけているが、ITが経営に寄与できていない(ちなみに日本のITプロジェクトの成功率はわずか3割)。

原因の多くはIT技術者ではなく、経営者の無知や意識の低さにある。
つい先日の日経ビジネス誌でも、「デジタル音痴社長 会社を滅ぼす」という特集が組まれた。
これはわたしが本書の企画書で最初につけたタイトルに酷似している。
 
つまり、いくらITが得意ではないからと言って、専門家に丸投げするのは許されない時代になった。
ITのビジョンを持ち、人を育て、一つ一つのITプロジェクトを成功させていくことに、経営者がしっかりと関わらない限り競争に勝ち残れないからだ。
 
このことは、実はほとんどのビジネスパーソンは理解している。英語と同じで、
ITが分からないことを弱点だと感じ、ITコンプレックスすら抱いている。だ
が、英語と違って勉強しようにも取っ掛かりがない。
本屋に行ってもIT専門家向けの本は山のようにあるが、
「ITを作らない経営者が、どうやったら上手くITを経営に活用できるのか」を書いた本は全くない。勉強しようがないのだ。


このことは個人だけでなく、日本企業のハッキリした弱点である。中身を熟知しなくてもいい。
せめて、ITを経営に活かすために、経営者しか出来ないことをしっかりやれるようになってほしい。
なぜなら、「エンジニアだけが頑張っても、どうしてもうまくいかない」というジレンマがITにはあるからだ。
必ず、経営幹部、業務担当者、ITエンジニアの三者が参加し、議論し、意思決定しなければ、上手くいかない構造になっている。


経営者、業務担当者とITエンジニアとの間の不幸な断絶をつなぎ、会社にとってITが武器になる手助けをすること。
これが、この本に込める私の願いである。


経営者はもちろん、経営者に変革プロジェクトを上申する立場にあるミドルマネージャーの方、
ゆくゆくは経営者として会社の舵取りをするであろう方、
ITの必要性を説明するのに苦労しているエンジニアの方など、
幅広い方に読んでいただける本になったかと思う。

 

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会社のITはエンジニアに任せるな!

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