【書評】ITってお金がかかるのですね
コスモスさんという方が、コメント欄に感想を書いてくださいました。
ありがとうございます!こちらに転載します。
>私がITはツールなのだと思っても無理ない立場にいます。
と書かれています。
確かに、一市民としては、ITはツールとして使うことがほとんどです。だから会社にとってITが、単なるツールじゃないことが、言われてみないと分からないんですよね。
これについては、少し面白い話があります。出版社の営業会議で、この本について「ITってなんだ?」と話題になったそうです。
そこで編集さんが
「ウチの会社で言うと、○○システムのことですよ。皆さん毎日使ってるでしょ?」
と言うと、
「あー、アレのことか。確かにアレは問題大アリだわ。なんとかしてほしいよ!」と盛り上がったそうです。
そう、ビジネスマンでも、ITにあまり関わっていない方はイメージすらしにくいんですよね。
この本は、そういう方にこそ読んでいただきたいです。
とはいえ、イメージできないし、そもそも自分の仕事と関係があるとあまり思っていないから、手にとってもらえるかどうか・・。
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著者に少し縁があるので半ば義務で本を開きましたが、難解な用語を使ってないこともあり、一気に読んでしまいました。
ITの本質を全く分かっていなかったことに気づきました。
2000年頃、当時の森総理が「イッツってなんだ?」と質問したことがあり、国会でも野党議員から「総理、ITはなんの略ですか」と聞かれたことすらあります。
思えば15年前はまだこんな認識だったのですね。
ちょうどうこの頃から私はITをツールとして使い始めました。
細かい字の時刻表をめくっていたのが、「駅探」などで一発に分かった時の感動。ソフトを使ってのHP作成。手書きが面倒になった今は、ハガキで注文にはするなど考えられません。
使っているというよりお世話になっているソフトは、これ以外にもたくさんあり、私がITはツールなのだと思っても無理ない立場にいます。
それが
「ITは道具ではなく血管であり骨格だ」
「ITを会社の武器にする」
「ITも自動車工場におけるラインと同様に会社を支える重要な装置だ」
ということを知って、ITの重要性がよ~く分かったような気がします。今の会社の情況が少し理解できました。
それにしても、ITってお金がかかるのですね。みずほ銀行のシステム再構築に2500億円もかかることが一番の驚きでした。
それも1回だけではすまず、熱海の旅館のようになったり、伊勢神宮のように20年ごとに新しくせねばならないと聞くと、気が遠くなってきます。
暇があったので2度読みして理解が深まりました。